2004年度授業概要(シラバス)

哲学科講義7

■授業テーマ
「人格の同一性」について
■成績評価の基準
期末試験
■テキスト・参考書
プリント配布
参考書は教室で随時指示する
■授業目標
近代以降の「人格の同一性」をめぐる議論をたどり、近代的主体の問題と現代の倫理問題との関わりについて考えていく。(前年度の続き)
■授業計画
T.「人格の同一性」をめぐる議論の系譜
1.ジョン・ロックの議論
2.トマス・リードの議論
3.ヒュームの議論
4.現代の主な議論
  シューメイカー、B.ウィリアムズ、
  ノージック、パーフィット
U.「人格の同一性」と倫理問題
1.応用倫理の諸問題との関連
2.「人格の同一性」と「権利」「責任」
3.「人格の同一性」と「共同体」
(今年度は、T-4以降を中心におこなう)
基本的な文献の紹介と講読も随時行う。
■授業に際しての注意点
取り上げた問題について意見や質問等を随時書いてもらう。

哲学科講義8・情報倫理学

■授業テーマ
情報倫理の諸問題
■成績評価の基準
期末試験
■テキスト・参考書
プリント配布
参考書は教室で随時指示する
■授業目標
デジタル化、電子ネットワーク化の進行によって投げかけられている具体的な問題を取り上げ、それらを倫理学の基本的問題に立ち 返って考えていく。
■授業計画
1.応用倫理とコンピュータ・エシックス
2.コンピュータ・エシックスの諸問題
  a.ネットワーク上のコミュニケーション
  b.ネットワーク上のプライバシー
  c.知的所有権
  d.表現の自由と統制
  e.ネットワーク犯罪
  
3.基礎的問題
    a.人格の同一性
    b.所有権の問題
    c.信頼の問題
    d.科学技術と社会
(今年度はとくに「プライバシー」「監視社会」の問題を中心に扱う)
基本的な文献の紹介と講読も随時行う。
■授業に際しての注意点
取り上げた問題について意見や質問等を随時書いてもらう。

人文情報学演習V−3a

■授業テーマ
情報化社会における倫理問題
■成績評価の基準
授業時の発表、課題提出等積極的な授業参加および期末課題提出
■テキスト・参考書
<テキスト> サラ・バーズ『IT社会の法と倫理』(ピアソン・エデュケーション) 参考書は随時指示する。
■授業目標
高度情報化が進む現代社会において生じている様々な倫理問題を 考えていくための基礎的な知識と思考力を身につける。
■授業計画
1.テキストによって、情報倫理の基本問題を概観する。
2.コンピュータ・エシックス、情報倫理に関する基本文献(日本語および英語)  をいくつか講読し、その内容について、発表、討論を行う。
3.グループに分かれて情報化に関わる倫理問題のなかから、
たとえば、<情報化と医療の倫理>
     <情報化と環境倫理>
     <情報化とビジネス・エシックス>
     <情報化と技術倫理>
     <プライバシーや知的所有権など狭い意味での情報倫理の問題>
  といったテーマを選び、学習を深めていく。
■授業に際しての注意点
毎回の課題をこなし、積極的に授業に参加することが求められる。

人文情報学演習V−3b

■授業テーマ
情報化社会における倫理問題
■成績評価の基準
授業時の発表、課題提出等積極的な授業参加および期末課題提出
■テキスト・参考書
<テキスト> サラ・バーズ『IT社会の法と倫理』(ピアソン・エデュケーション) 参考書は随時指示する。
■授業目標
現代社会の倫理問題について自ら調べ考えたことについて発表し、 討議する力をつける。
■授業計画
引き続きテキスト、基礎文献の講読を進めながら、前期に選んだテーマに関するリサーチをグループごとに深めていき後半は発表と討論を中心にする。他の授業で学んだ情報技術をできるだけ学習、発表に生かすことに留意する。
■授業に際しての注意点
毎回の課題をこなし、積極的に授業に参加することが求められる。

人文情報学演習W−3a

■授業テーマ
卒論作成の準備
■成績評価の基準
課題の提出と発表
■テキスト・参考書
教室にて指示する。 各自のテーマに応じた指示も随時行う。
■授業目標
卒業論文のテーマの選択と論文作成に必要な作業を学び、卒論作成の準備を進めていく。
■授業計画
☆卒論準備のための課題
 1.卒論テーマの決定
 2.論文作成の準備
    テーマに関するコンセプト、アウトラインの明確化
    必要な文献の探索とデータベースの作成
    参考文献の調査・収集と読解、資料作成
    ケース・スタディの作成
    途中経過をWebページなどに随時まとめる。
 3.途中経過の発表と討論
    互いの発表に対する質疑応答
■授業に際しての注意点
授業時以外にも、Eメール・電子掲示板等を通じて進行状況を随時報告してもらう。

人文情報学演習W−3b

■授業テーマ
卒論作成の準備
■成績評価の基準
課題の提出と発表
■テキスト・参考書
教室にて指示する。
各自のテーマに応じた指示も随時行う。
■授業目標
前期に行った準備をもとに、卒業論文を作成していく。
■授業計画
☆卒論作成のプロセス
1.前期に行った準備をもとに論文のアウトライン、レジュメの作成
2.アウトライン、レジュメに基づいた中間発表
3.中間発表の質疑を受けてアウトライン等の再考
4.下書きの作成
5.下書きをもとにした発表
6.再度改定を加えた上で完成稿作成へ
■授業に際しての注意点
以上の作成プロセスを通じて、つねにテキスト、参考文献を繰り返し読み、その都度改定を加えていくことが重要である。 授業時はもちろん、それ以外にも途中経過を随時報告してもらう。

論理学1

■授業テーマ
命題論理の基礎
■成績評価の基準
授業への参加度、期末試験
■テキスト・参考書
<テキスト> 野矢茂樹『論理学』(東京大学出版会)
■授業目標
われわれは日常生活においても、さまざまな推理や論証などの論理的思考を行っている。そうした論理的思考を意識化しものごとを正確に秩序立てて考えるための基礎力を養なうため命題論理の基礎を学ぶ。
■授業計画
1.正しく考えるとは
2.論理と言語
3.命題論理
■授業に際しての注意点
記号論理学の理解は、自分で問題を解いてみることによって得られるので、必ず予習・復習をすること。テキストとノートは必ず携帯すること。授業中前に出て、問題を解いてもらう。

論理学2

■授業テーマ
述語論理の基礎
■成績評価の基準
授業への参加度、期末試験
■テキスト・参考書
<テキスト> 野矢茂樹『論理学』(東京大学出版会)
■授業目標
論理学1で学んだことからさらに進んで記号論理学のうち述語論理の基礎を学び自分で正しく考えるための基礎力を養なう。
■授業計画
1.述語論理の基礎
2.量化命題
3.恒真・恒偽と妥当性
4.推論--自然演繹法(2)
■授業に際しての注意点
記号論理学の理解は、自分で問題を解いてみることによって得られるので、必ず予習・復習をすること。テキストとノートは必ず携帯すること。授業中前に出て、問題を解いてもらう。

哲学科演習V・W−5a

■授業テーマ
道徳の起源と展開
■成績評価の基準
平常点と期末レポート
■テキスト・参考書
J.Dewey & J.H.Tufts, Ethics (Revised Ed.),1932. (入手方法は授業中に指示する)
■授業目標
テキストを丹念に読み込み、テキスト理解のために必要な方法と力を養う。
■授業計画
デューイ、タフツ『倫理学』
第1章 序論
第2章 古代の集団生活
第3章 基礎的諸活動とその期間
第4章 集団道徳―慣習、またはモレス
第5章 慣習より良心へ、集団道徳より個人道徳へ
(以上の範囲から適宜重要な箇所を読んでいく)
■授業に際しての注意点
必ず予習をし、内容についても理解できたことを発表できるように準備すること。 卒論のテーマ決定について随時授業時に発表してもらう

哲学科演習V・W−5b

■授業テーマ
西洋における道徳の展開
■成績評価の基準
平常点と期末レポート
■テキスト・参考書
J.Dewey & J.H.Tufts, Ethics (Revised Ed.),1932. (入手方法は授業中に指示する)
■授業目標
テキストの内容を理解し、考えたり調べたりしたことを表現・発表し、また互いに議論する力を養う。
■授業計画
デューイ、タフツ『倫理学』
第6章 ヘブライ人の道徳的発展
第7章 ギリシャ人の道徳的発展
第8章 近代道徳意識に対するローマ人の寄与
第9章 近代的道徳意識の諸要因と諸傾向
(以上のなかから適宜重要な箇所を読んでいく)
■授業に際しての注意点
必ず予習をし、内容についても理解できたことを発表できるように準備すること。 卒論の進行状況について随時授業時に報告してもらう